ジョンヒョンがこの世を去ったこと、まだ信じられません。彼が亡くなったというニュースを見たとき、わたしは何が起きたのか、全く理解ができませんでした。今もそうです。今起こっていることが全く理解できません。
ジョンヒョンが発表した作品の中で好きな作品は数え切れないほどあるけれど、わたしはジョンヒョンの人を慰めようとする気持ちの伝わってくるような曲たちが特に好きでした。
「一日の終わり」、イ・ハイに提供した「ため息」。こんな曲たちに歌詞に、わたしは何度も何度も救われました。疲れたとき、つらいとき、この曲たちを聴いて癒され慰められたことが何度あったことか、数え切れません。
いつも人を、世の中を癒そうとするジョンヒョンの作る音楽が、いつも人と、人を取り巻く社会問題と真摯に向き合おうとするジョンヒョンが大好きでした。今でもずっと大好きです。
いつかジョンヒョンに会って話をするのが夢でした。それはわたしが生きるうえでの大きな目標の一つで、頑張ってきっといつか叶えたいと思ってた。わたしはこの夢を過去形で語らなければいけないことにまだ慣れていません。慣れたくありません。彼なしで生きていくにはこの世界はあまりにもつらい場所です。
わたしはジョンヒョンと一緒に歳をとっていくことが当たり前だと信じて疑いませんでした。わたしは今これから彼のいない世界を生きていかなければいけないということに気付かないように必死です。
わたしたちをこんな世界に置いていかないで、お願い。勝手な願いだとわかっていても、そう願ってしまう自分がいます。ほんとうはきっと彼がもう苦しまなくていいこと、もっといい場所にいることを祈るべきなのに。
まだ準備ができていなくてさよならは言えない。けれどジョンヒョンの残してくれたものをわたしは永遠に愛します。ジョンヒョン、ありがとう。多くの人の人生を、わたしの人生を暖かく、明るく照らしてくれて、癒してくれて、いつもいつもありがとう。愛しています。ずっと。
Tsukasa
Sister Magazine編集長。文筆やインタビュアー、ときどき翻訳をして活動中。
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